夢まだ浅き 北みさき
あなたの面影 抱きしめて
唄うせつない 恋の歌
 晩秋ふけて 人影もなし
 海辺に揺れる 枯れすすき
 木枯らし吹いて 穂花を散らす
 たそがれ迫り 夕日が燃えて
 みれん残して 消えてゆく


寄せては返す 波の音
想い出胸に 秘めながら
さそう涙の 恋の歌
 たなびく雲は 茜に染まり
 冬呼ぶような 海鳴りに
 慕いを胸に なぎさを行けば
 沖行く船の 汽笛の声に
 恋のはかなさ ほほ濡らす

 潮騒さわぐ 最果てみさき
 情けが欲しい 宿明かり
 ひとり寝淋し 眠りもできず
 漁り火遠く 波間にともり
 つのる恋しさ 胸ゆらす
掲載文章使用厳禁
作詩  きただい 喜一
作編曲   棚橋 清志
歌唱    愛 ちひろ
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北の恋歌